三重県名張市にある赤目四十八滝は、一つの渓谷に多くの滝があり、しかもそれぞれ異なった美しい姿を現しているという点は、国内随一です。
永らく秘境であった赤目四十八滝が世に知られたのは、名張藩の漢学者・鎌田梁洲(1813-1875)の著書『観瀑図誌』のおかげです。
『観瀑図誌』は作者・梁洲が四十八滝の中から選んだ十三の名瀑について、梁洲の書いた文章に、名家の揮毫した題字、漢詩、図を添えたものです。
『観瀑図誌』という書名を見ただけでも、名瀑の姿が髣髴としてくるようです。
2009年2月28日から数回に渡り、『観瀑図誌』全編を連載という形で紹介していきます。紹介にあたっては、当面は本文のみの公開とします。(序文等は、当面は割愛します。後日附加できるよう努力します。)
現代語訳と解説にたくさんの写真を挿入していますので、現代の様子と昔の様子を比較して楽しんでください。
2009年3月28日公開。2009年9月6日追加。2017年3月26日追加。