日本漢文の世界

 

赤目四十八滝(観瀑図誌)








柿窪語釈

(よう)
 すっぽりと取り囲むこと。

(しゆん)
 山水画で岩石を描くときの皴法(しゅんぽう)のこと。

大斧劈(だいふへき)
 皴法(しゅんぽう)の一つで、岩の険しさを斧で割った木の断面のように表現するもの。

詭狀(きじやう)
 特異な形状。

雜出(ざつしゆつ)
 入り混じっていること。

整然(せいぜん)
 乱れなく整っている様子。

胡榻(こたふ)
 折り畳み式の簡便な腰掛け。

欹然(いぜん)
 そばだった様子。

交椅(かうき)
 背もたれの丸く曲がった椅子。「胡榻」と同義の折り畳み式の簡便な腰掛けのことも「交椅」と呼ぶことがある。

結跏(けつか)
 「結跏趺坐」(けっかふざ)の略。両足の甲をそれぞれ反対のももの上にのせて押さえる座り方。

點點(てんてん)
 ここでは、あちこちにしずくが散らばっているようになっていること。

斑駁(はんぱく)
 色がちぐはぐに入り混じって、まだらであること。

豹文(へうもん)
 豹の毛皮の模様。

雨痕(うこん)
 柔らかい地面に付いた雨の跡。

駿奔(しゆんぽん)
 非常に早く走ること。

沈碧(ちんぺき)
 黒みがかったこい緑色。

山茶(さんちや)
 つばき。ちなみに「椿」(音は「チン(chūn)」)は、センダン科の高木で、「つばき」ではない。

景致(けいち)
 景色の風趣。

坐作進退(ざさしんたい)
 身のこなし。

整肅(せいしゆく)
 おごそかに整っていること。


2017年3月26日公開。

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