日本漢文の世界

 

赤目四十八滝(観瀑図誌)








龍壺語釈

艱辛(かんしん)
たいへん辛い思いをする。

[囗淵(わん)][氵粦(りん)]
[囗淵]は「くにがまえ」の中に「淵」という字が入った字。「わんりん」と読んで、水が渦巻いている様子です。

坦坦然(たんたんぜん)
広く平らである様子。

懸流(くゑんりう)
滝のこと。

(けい)
ここでは「直径」のこと。

岱霤(たいりう)(いし)(うが)
雨だれが長い時間をかけて、岩に穴をあけること。
枚乗(ばいじょう)の『上書諌呉王』(文選)に「太山之霤穿石」(太山の霤=あまだれ、石をうがつ)とあるのによる。「岱」は「泰山(太山)」の別称。

村老(そんらう)
村の古老。

大旱(たいかん)
大旱魃。おおひでり。

(あめ)(のぞ)
いわゆる祈雨(きう)=あまごい のこと。

土人(どじん)
その土地の人たち。

亂投(らんとう)
めちゃくちゃに放りこむこと。

()
穀物。

峨山(がざん)雷洞(らいどう)
中国の峨眉山(がびざん)に雷洞坪(らいどうへい)という場所があり、龍や雷神が住むと言われている。日照りのときは、人人がそこで雨乞いをする。そこでも、あまり騒ぎすぎると暴風雨が起きるといわれており、龍が壺の話とよく似ている。

泉源(せんぐゑん)
源流。川のみなもと。

渾浩(こんかう)
大きく広いこと。


2009年9月6日公開。

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