日本漢文の世界

 

赤目四十八滝(観瀑図誌)







(りゆう)(つぼ)

天曳素練 日本漢文の世界 kambun.jp
車輪(しやりん)流轉(るてん)
吳策(ごさく)(しよ)

観瀑図誌(龍壺の図) 日本漢文の世界 kambun.jp
青谷(せいこく)老人(らうじん)

観瀑図誌(龍壺の詩) 日本漢文の世界 kambun.jp
古木(こぼく)陰陰(いんいん)として(がふ)
廻風(くわいふう)颯颯(さつさつ)として()
蟄龍(ちつりゆう)(ねむ)()めんと(ほつ)
緑潭(りよくたん)(ちか)づき()くこと(なか)
 旭莊(きよくさそう)廣瀨(ひろせ)(けん)

 (みち)()左肩(ひだりかた)()る。(また)危險(きけん)(きは)む。(のぼ)(おり)ること(ちやう)(ばか)り。()(かん)()して曳布(ぬのびき)(うかが)ひ、(ますます)()(なが)きに(おどろ)く。艱辛(かんしん)して(わづ)かに(つう)じ、一潭(いつたん)()る。[囗淵(わん)][氵粦(りん)]として(すみ)(みだ)す。(すなは)(りゆう)(つぼ)()す。
 (けだ)數十步(すうじつぽ)(かん)全石(ぜんせき)()()り、坦坦然(たんたんぜん)たり。(あな)()懸流(けんりう)()く。(たん)()(のみ)(けい)(ぢやう)(ばか)り。(かたち)(ゑん)にして(つぼ)(るい)す。(ただ)懸流(けんりう)()るに()らず。(ゆゑ)(たん)()()たり。(あひ)(つた)へて(もつ)(そこ)()しと()す。()(いは)く、「岱霤(たいりう)(いし)(うが)つ」、と。()(みづ)(いし)(きり)()り、()深潭(しんたん)(つく)れる()
 (かつ)村老(そんらう)()くに(いは)く、「大旱(たいかん)(あめ)(のぞ)(ごと)に、土人(どじん)(あひ)(あつま)りて、(こいし)(ここ)亂投(らんとう)すれば、(すなは)(かなら)風雨(ふうう)(おほい)(おこ)る。()()()(そこな)ひて、()(がい)(つぐな)はず。(ゆゑ)(もつ)郡府(ぐんぷ)(きん)()り。」、と。()峨山(がざん)雷洞(らいどう)(あめ)(いの)ると、()(こと)(あひ)(るい)す。()()はざる(べけ)けん()
 (ここ)()ぎて(すで)()けば、泉源(せんげん)渾浩(こんかう)として、()()()(もの)(おほ)し。(しかう)して(やま)(けん)にして()(かた)し。()(あそ)(もの)(ここ)(とどま)る。(ゆゑ)()前游(ぜんいう)も、(また)(ここ)(もつ)(かぎ)りと()せり。丗年(さんじふねん)(ひさ)しきを()て、(はじ)めて()()(みなもと)(きは)む。(いう)前後(ぜんご)()り。同人(どうじん)(つひ)前澗(ぜんかん)後澗(ごかん)(もつ)(これ)(しよう)す。()(じつ)一氣(いつき)貫注(くわんちう)す。(かん)には(いま)(はじ)めより前後(ぜんご)()らず。()()續游(ぞくいう)する(もの)と、()()()()(もの)とは、(みな)(これ)()る。


2009年9月6日公開。

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