誰か銀河を決して翠巒に瀉がしむるや
凄然たる清氣人に逼りて寒し
林を隔つる瑤瑟は、聽こゆること方に遠からんとし
石に激し地を驚かして勢い蟠を作す
半壁の珠簾は終日下り
滿空の霧雨は幾時にか乾く
山霊は深く秘す神龍の窟
忽ち毫端に入りて自在に看る
梁山題す
後澗は六勝。余が續游の日、途を青蓮寺村に取り、旋りて瀑の源に出で、上從りして降り觀る。記も亦之の如くす。今將に分圖を刻せんとす。前記は龍が壺に終る。後記は縋り藤に始まらざるを得ず。因つて頗る其の文を改め、別に次第を成す。後來屢次の游の如し。以て觀る者に便すと云ふ。
2017年3月26日公開。
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