観瀑図誌に従って、左側の流れに沿ってゆくと、二つの流れが合流する「落合」のすぐ先に階段状の雛壇滝があります。梁洲先生もこの面白い滝について書いておられますが、滝という認識は無かったらしく、階段状の石の上を水が流れていると言っています。
雛壇滝
そこから少し行くと、琴滝があります。これは琵琶滝の手前にあるから琴滝と名付けたものでしょうが、梁洲先生の時代にはこの滝には名前は無かったようです。梁洲先生は、この滝の滝壺を「闇淵(やみぶち)」と呼んでおられます。当時そのように呼ばれていたのだと思います。
闇淵と琴滝
琴滝の奥にすぐ琵琶滝があります。琵琶滝は、滝を琵琶の鶴首(ネック)に見立て、滝壺を琵琶の胴(ボディ)に見立てて名付けられています。滝壺は深く、緑色です。上から見るとそれがよく分かります。
琵琶滝
琵琶滝を上から見る
この滝までは、荷担滝から10分ほどで行けますので、ここまではぜひ行ってみてください。
2017年3月26日公開。
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