激しい流れは、雪を吹き上げているようだ
宮内海崖 画
千手滝
飛ぶような流れは岩を洗い
真っ白な水しぶきが飛び散る
水しぶきは桜の花びらを乱れ散らし
春風も花と水しぶきを吹き分けられない
広瀬旭荘
千手滝(現在の霊蛇滝)にいたる道。
その上流は、岩石があちこちに散らばっている。とびこえながら数十メートル進むと、また滝がある。
千手滝(現在の霊蛇滝)。
20尺(6メートル)ほどの、ゆるやかな滝である。これが千手滝である。
千手滝(現在の霊蛇滝)を上から見たところ。
水は狭いところで縮まってから、ぼこぼこと落ちてくる。淵は、ため池のようになっている。俗に「滝つぼ」と言っているものだが、広さは20歩(36メートル)四方くらいである。
千手滝(現在の霊蛇滝)の滝つぼを上から見たところ。
水が透き通っていて、底が見え、水底にある細かい石も拾えそうなほどである。しかし、腕を水中に入れて取ろうとしても、とても届かない。
千手滝(現在の霊蛇滝)の滝つぼ。
谷川の水は、浅いように見えて、実は深いものだ。谷川を歩いて渡ろうとするときには、実は深いものと心得て、注意して渡らなければならない。
2009年3月28日公開。
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