近鉄赤目口駅から、赤目四十八滝までバスが便利です。
本文を見ますと、梁洲先生は、渓流に沿って赤目四十八滝の入り口まで歩いて行ったことが分かりますが、現在では近鉄赤目口の駅からバスに乗り、15分ほどで滝の入り口へ行くことができます。
滝の入り口。旅館などがあります。
現在、滝の入り口には、みやげ物屋や旅館、温泉などがあります。
延寿院へは左の階段を上がります。
いまの遊歩道は、まっすぐ行きます。
昔は、延寿院という寺が滝の入り口だったようですが、現在の散策路は延寿院の下側に設けられているため、うっかりすると延寿院の存在に気づかないかもしれません。延寿院前には、昭和初期に建てられた鎌田梁洲先生の顕彰碑があるのですが、われわれは滝見物で帰りのバスの時間に遅れそうになったため、今回は訪れることができませんでした。
日本サンショウウオセンター
現在の滝への入り口は、「日本サンショウウオセンター」という建物になっています。ここで、入山料300円を払って、山内へと入ります。
日本サンショウウオセンターのオオサンショウウオ
『観瀑図誌』には、まったく書かれておりませんが、赤目の渓流には、オオサンショウウオが棲息しているのです。「日本サンショウウオセンター」内にも、オオサンショウウオの水槽があります。
滝の入り口から行者滝へ
ここを通り過ぎると、いよいよ滝への遊歩道です。
行者滝(岩の向こう側の滝)
行者滝はすぐに見えてきます。『観瀑図誌』の絵の雰囲気とはちょっと異なりますが、たしかに大きな岩の傍らに小さな滝があります。問題は、大きな岩の両側に滝があることです。
行者滝(岩のこちら側の滝)
行者滝の図
遊歩道からよく見える岩の向こう側の滝がおそらく「行者滝」といわれているのでしょうが、絵の雰囲気からすると、岩のこちら側の滝が行者滝であるようにも思えてきます。当時と今では渓流の様子が変わっている可能性もあります。
2009年3月28日公開。
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