大江敬香の漢詩集。「晴吟雨哦」は、晴れても雨でも、その時時ノ感興を詩にして歌っているということで、風雅な命名である。しかし、この詩集が現存するかどうかは確認できていない。
世間の人に先んじて、いろいろな事を見聞きし、他の人人にそれらを知らせる役目をもつ人。
民間の著述家の雅号に添えて、敬意を表す語。
名声が高いこと。ただし、この表現は、悪名の場合にも用いる。
遠きも近きも。名声が遠くまで聞こえていること。
最近。
郵送すること。
開いて。本や巻物などを開いてみること。「ひらいて」と訓読してもよい。
ここでは、丁寧に読むこと。
草木や虫の音、渡り鳥など、季節に応じて変わる自然の様子。
世の中の情勢。
楽しいことやつらいこと。
ここでは、詩の中に盛り込むこと。
年少(幼少)の時期。あとで出てくる「老大」の対語。
気の向くままに各地を旅行すること。
昔、旅行したとき現地に残した痕跡。蘇軾の詩「和子由澠池懐旧詩」にある。鴻(おおとり)が雪の上に足跡を残し(これが「鴻爪」)、それを目印に来年も同じところへ来ようとするが、来年には雪が消えて分からなくなっている。同じように、昔旅行したときに現地でいろいろなことをしても、人情も町の姿も移り変わり、長くは残らない。
目的地もなくぶらぶらと旅すること。
もともとは知らなかったが偶然に知り合った人のこと。ここでは旅行中に知り合った人。水と浮き草がであうという比喩表現。
気ままな旅のなかで知り合い、交流した人たち。
世界中ということだが、ここでは日本中という意味。
年寄りになったということ。
過ぎ去った昔のこと。
行脚(あんぎゃ)僧のこと。自嘲のことば。
2008年9月21日公開。