日本漢文の世界


記翁媼事語釈

(おきな)

おじいさん。

(おうな)

おばあさん。

(せう)

しばかりに行くこと。

(ばく)

しばる。

梁上(りやうじやう)

家の「はり」のうえ。

(あつもの)

肉と野菜を煮てつくる濃いスープ。

(ぞく)

穀物のこと。「ゾク」と読む。「あわ」のことではない。

()

穀物を杵でついて、外皮をとること。

(いましめ)

ここではしばってある縄のこと。

(にはか)

急に。だしぬけに。

臼中(きうちう)

うすの中。うすの中につき落とした。

(また)

ふともも。

(うま)

たべものがおいしいこと。「あまい」ではない。

微誦(びしよう)

しずかに唱えること。

(はし)

ここでは逃走したこと。

(むく)いる

報復すること。

前山(ぜんざん)

(家の)前にある山。

兔公(とこう)

うさぎどん。

吾子(ごし)

男子の尊称。貴殿。

()

ねこんでいる。

()

医者。医者にばけた。

(えつ)

たずねていく。

蕃椒(ばんせう)

とうがらし。「番椒」とも書く。

()

ぬりつける。

()

男子の尊称。貴殿。

出遊(しゆついう)

外へ遊びに行くこと。

()

ここでは解消する意。

江上(かうじやう)

川のほとり。

(えい)()

「枻」とは、舟のかい(櫂)のこと。「鼓」はここでは揺らすこと。かいを漕いで、舟を出した。屈原の漁父の辞に「漁父、莞爾として笑み、枻を鼓して去る」とある。

泛泛(はんはん)

ゆらゆらと浮かんでいる様子。

次乘(じじよう)

つづいて乗らせた、くらいの意味。

沈溺(ちんでき)

ここでは、溺れた意。(普通この語は、よろしくないことに耽るという意味。)

2003年1月19日公開。