日本漢文の世界

 

英傑の遺墨が語る日本の近代



吉岡弥生 五言対句
よしおか・やよい


1871-1959。東京女医学校(東京女子医大)設立者。

吉岡弥生 五言対句 日本漢文の世界 kambun.jp

[解読]

水深魚極楽
林茂鳥知帰
(五言対句)
 弥生書

[訓読]

(みず)(ふか)ければ(うお)(たの)しみを(きわ)
(はやし)(しげ)ければ(とり)(かえ)るを()
 弥生(やよい)()

[訳]

水が深ければ、魚はその池にいるのが楽しくてしかたなく、
林の木がよく茂っていれば、鳥はその林へと帰りたくなる。
  弥生が書いた。

[出典]

唐の杜甫の詩『秋野五首(其二)』より

2009年10月12日公開。

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