日本漢文の世界

 

英傑の遺墨が語る日本の近代



東郷平八郎
とうごう・へいはちろう


1847-1943。日露戦時の連合艦隊司令長官。元帥。

東郷平八郎 日本漢文の世界 kambun.jp

[解読]

進徳工夫在日新
   辛亥春 東郷書

[訓読]

(とく)(すす)むるの工夫(くふう)()(あら)たなるに()
   辛亥(しんがい)(はる) 東郷(とうごう)(しょ)

[語釈]

工夫(くふう)
 良い方法を見出すこと。
()(あら)たなり
 日々にこれまでの非を改めて、新しくなること。
辛亥(しんがい)
 「かのと・い」の年。明治44年(1911年)

[訳]

徳を養うための良い方法は、日々にこれまでの非を改め、新しい自分になることである。
      明治44年春 東郷書く

2010年9月12日公開。

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