日本漢文の世界

 

英傑の遺墨が語る日本の近代



田中館愛橘
たなかだて・あいきつ


1856-1952。物理学者。ローマ字論者。文化勲章受章。

田中館愛橘 日本漢文の世界 kambun.jp

[解読]

Kumo
 Kiri
  O
Sinado
no
Kaze
ni
harawasete
Noboru
Asahi
no
Kage no
Sayakesa

[読み方]

雲霧(くもきり)を、科戸(しなと)(かぜ)(はら)わせて、(のぼ)朝日(あさひ)(かげ)のさやけさ

[語釈]

雲霧(くもきり)
 雲と霧。
科戸(しなと)(かぜ)
 風のこと。中でも、罪や穢れを吹き払う風をいう。
(かげ)
 日・月・星等の光。
さやけさ
 光がはっきりとして、あざやかであること。

[訳]

雲や霧を風に払わせてから、空へ昇ってきた太陽の光は、明るくあざやかである。

2010年9月12日公開。

ホーム > 英傑の遺墨が語る日本の近代 > 作品リスト > 田中館愛橘

ホーム > 英傑の遺墨が語る日本の近代 > 作品リスト > 田中館愛橘