日本漢文の世界
英傑の遺墨が語る日本の近代
大井成元
おおい・しげもと
1863-1951。陸軍大将。陸軍大学校長。貴族院議員。
[解読]
江上之清風
山間之明月
(五言対句)
成元書
[訓読]
江上
(
こうじょう
)
の
清風
(
せいふう
)
山間
(
さんかん
)
の
明月
(
めいげつ
)
成元
(
しげもと
)
書
(
しょ
)
[語釈]
江上
(
こうじょう
)
出典の『赤壁賦』では、作者・蘇軾が長江に舟を浮かべていることから、「川のほとり」の意ではなく、「川面の上」の意。
山間
(
さんかん
)
山と山の間。
[訳]
川面の上を清らかな風が吹きわたり、
山と山との間から月がのぞいている。
成元書く
[出典]
宋代の文人・蘇軾の『赤壁賦』。
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2010年9月12日公開。
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