日本漢文の世界
英傑の遺墨が語る日本の近代
小川郷太郎(松軒)
おがわ・ごうたろう(しょうけん)
1876-1945。近衛内閣鉄道相等。ビルマ政府最高顧問。
[解読]
忍
百戦
百勝
在此
一字
昭和戊寅秋日
為正栄堂主
松軒学人
[訓読]
忍
(
にん
)
百戦
(
ひゃくせん
)
百勝
(
ひゃくしょう
)
は
此
(
こ
)
の
一字
(
いちじ
)
に
在
(
あ
)
り
昭和
(
しょうわ
)
戊寅
(
ぼいん
)
秋日
(
しゅうじつ
)
正栄堂
(
せいえいどう
)
主
(
しゅ
)
の
為
(
ため
)
にす
松軒
(
しょうけん
)
学人
(
がくじん
)
[語釈]
忍
(
にん
)
苦難にも耐えること。
戊寅
(
ぼいん
)
「つちのえ・とら」の年。昭和13年(1938年)。
[訳]
忍
百戦百勝の秘訣は、この一字にある。
昭和13年秋
正栄堂主人のために
松軒学人
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2010年9月12日公開。
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