野村茂久馬(一峰) 八言対句
のむら・もくま(いっぽう)
1869-1960。高知商工会議所会頭。龍馬銅像建立。
[解読]
交友須帯三分侠気
作人要存一点素心
(八言対句)
一峰生
[訓読]
友と交わるには須らく三分の侠気を帯ぶべし
人と作るには一点の素心を存するを要す
一峰生
[語釈]
三分
十分の三。
侠気
弱いものを助けようとする男気。
一点
ごくわずか。
素心
純粋で穢れのない心。
[訳]
友人と交際するには、たとい十分の三でも男気を持っていなければならない。
一人前の人間となるためには、ごくわずかであっても純粋な心を保っていなければならない。
一峰生
[出典]
『菜根譚』
2009年12月6日公開。