日本漢文の世界

 

英傑の遺墨が語る日本の近代



成瀬清(無極) 六言対句
なるせ・きよし(むきょく)


1884-1958。日本ゲーテ協会設立者。京都帝大教授。

成瀬無極 六言対句 日本漢文の世界 kambun.jp

[解読]

才能成静寂処
性格熟無潮裏
(七言対句)
録ゲエテ之語
 昭和十七年初春 無極

[訓読]

才能(さいのう)は静寂(せいじゃく)の処(ところ)に成(な)り
性格(せいかく)は潮(しお)無(な)きの裏(うち)に熟(じゅく)す
ゲエテの語(ご)を録(ろく)す
 昭和(しょうわ)十七年(じゅうしちねん)初春(しょしゅん) 無極(むきょく)

[語釈]

静寂(せいじゃく)の処(ところ)
 静かで物寂しい環境。

潮(しお)無(な)きの裏(うち)
 大波小波のない静かな環境。

[訳]

才能は静かで物寂しい環境の中で涵養され、
性格は大波小波のない静かな環境の中で発達する。
  ゲーテの言葉から 昭和17年初春 無極

2009年9月6日公開。

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