日本漢文の世界
英傑の遺墨が語る日本の近代
中島気崢(気山)
なかじま・きそう(きざん)
1863-1936。著述家。漢学者。
[解読]
万古明月照海南
昭和八年八月中旬 為畠中仁兄 中島気崢
[訓読]
万古
(
ばんこ
)
の
明月
(
めいげつ
)
海南
(
かいなん
)
を
照
(
て
)
らす
昭和
(
しょうわ
)
八年
(
はちねん
)
八月
(
はちがつ
)
中旬
(
ちゅうじゅん
)
畠中
(
はたなか
)
仁兄
(
じんけい
)
の
為
(
ため
)
に
中島
(
なかじま
)
気崢
(
きそう
)
[語釈]
万古
(
ばんこ
)
大昔から今に至るまで。永遠であること。
海南
(
かいなん
)
南の海。四国の別称としても使われる。
[訳]
大昔から今に至るまで、澄み渡った明月が、南の海を照らしている。
昭和8年8月中旬 中島気崢
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2010年9月12日公開。
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