日本漢文の世界

 

英傑の遺墨が語る日本の近代



宮地貫道(筆山) 七言対句
みやち・かんどう(ひつざん)


1872-1952。上海日日新聞社長。

宮地貫道 七言絶句 日本漢文の世界 kambun.jp

[解読]

池畔好風駆暑去
松間明月逐人来
(七言対句)
昭和八年秋日 筆山遷人書

[訓読]

池畔(ちはん)好風(こうふう)(しょ)()りて()
松間(しょうかん)明月(めいげつ)(ひと)()いて(きた)
昭和(しょうわ)八年(はちねん)秋日(しゅうじつ) 筆山(ひつざん)遷人(せんじん)(しょ)

[語釈]

池畔(ちはん)
 池のほとり。

遷人(せんじん)
 仙人に同じ。

[訳]

池のそばを心地よい風が吹きすぎると、暑さも去り行き、
松の枝の間から見える明るい月は、私の歩みについてくる。
        昭和八年の秋 筆山仙人が書いた

2009年9月6日公開。

ホーム > 英傑の遺墨が語る日本の近代 > 作品リスト > 宮地貫道

ホーム > 英傑の遺墨が語る日本の近代 > 作品リスト > 宮地貫道