日本漢文の世界

 

英傑の遺墨が語る日本の近代



光行次郎(学陽)
みつゆき・じろう(がくよう)


1872-1945。検事総長。貴族院議員。

光行次郎 日本漢文の世界 kambun.jp

[解読]

天常与善
  昭和戊寅春
  学陽

[訓読]

(てん)(つね)(ぜん)(くみ)
  昭和(しょうわ)戊寅(ぼいん)(はる)
  学陽(がくよう)

[語釈]

(てん)(つね)(ぜん)(くみ)
 『老子』第79章の「天道無親。常与善人」(天道は親(しん)無し。常に善人に与(くみ)す)から採ったことば。「天道は私的な親しみはないが、常に善人に味方する」という意味。
戊寅(ぼいん)
 「つちのえ・とら」の年。昭和13年(1938年)

[訳]

天は常に善に味方する。
  昭和13年春
  学陽

[出典]

『老子』第79章

2010年9月12日公開。

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