日本漢文の世界

 

英傑の遺墨が語る日本の近代



小山豊太郎(望雪)
こやま・とよたろう(ぼうせつ)


1868-1941。日清戦後の下関での李鴻章全権大使を狙撃した人物。

小山豊太郎 日本漢文の世界 kambun.jp

[解読]

龍躍天門
虎臥重閣
(四言対句)
 望雪野人書

[訓読]

(りゅう)天門(てんもん)(おど)
(とら)重閣(じゅうかく)()
 望雪(ぼうせつ)野人(やじん)(しょ)

[語釈]

[語釈] 天門(てんもん)
 天帝がいるという紫微宮の門。
重閣(じゅうかく)
 二階建ての立派な建物。高閣。

[訳]

龍が天門の前で飛びまわり、
虎が宮殿の前で寝そべっているようだ。
  望雪野人書く

[出典]

王羲之の書を評した言葉。『論書法巻』、『法書要録』等に見える。

2010年9月12日公開。

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