日本漢文の世界
英傑の遺墨が語る日本の近代
川田正澂(水軒)
かわだ・まさずみ(すいけん)
1864-1935。東京府立高校校長。
[解読]
心外無別法
昭和乙亥夏日 水軒走毫
[訓読]
心
(
こころ
)
の
外
(
そと
)
に
別
(
べつ
)
の
法
(
ほう
)
無
(
な
)
し
昭和
(
しょうわ
)
乙亥
(
いつがい
)
夏日
(
かじつ
)
水軒
(
すいけん
)
走毫
(
そうごう
)
[語釈]
乙亥
(
いつがい
)
「きのと・い」の年。昭和10年(1935年)
走毫
(
そうごう
)
走筆に同じ。走り書きのこと。
[訳]
すべての現象は人の心の現れであり、心の外側に別に存在するものではない。
昭和10年夏 水軒の走り書き
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2010年9月12日公開。
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