日本漢文の世界
英傑の遺墨が語る日本の近代
加藤熊一郎(咄堂) 七言対句
かとう・ゆういちろう(とつどう)
1870-1949。著述家。大槻如電門下。
[解読]
竹密不妨流水過
山高豈礙白雲飛
(七言対句)
咄堂
[訓読]
竹
(
たけ
)
密
(
みつ
)
なれども
流水
(
りゅうすい
)
の
過
(
す
)
ぐるを
妨
(
さまた
)
げず
山
(
やま
)
高
(
たか
)
けれども
豈
(
あ
)
に
白雲
(
はくうん
)
の
飛
(
と
)
ぶを
礙
(
さまた
)
げんや
咄堂
(
とつどう
)
[語釈]
密
(
みつ
)
すきまなく生えていること。
[訳]
竹は隙間なく生えていても水の流れを妨げない。
山は高くても、白雲の飛ぶのを妨げたりはしない。
咄堂
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2009年12月6日公開。2009年12月8日修正。
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