日本漢文の世界

 

英傑の遺墨が語る日本の近代



伊東祐亨(碧海)
いとう・すけゆき(へきかい)


1843-1914。海軍軍人。元帥。日清戦争時の連合艦隊司令長官。

伊東祐亨 日本漢文の世界 kambun.jp

[解読]

松風自有琴
  明治三十三年冬日
  碧海書

[訓読]

松風(しょうふう)(おの)ずから(きん)()
  明治(めいじ)三十三年(さんじゅうさんねん)冬日(とうじつ)
  碧海(へきかい)(しょ)

[語釈]

松風(しょうふう)
 松に吹く風。まつかぜ。
(きん)
 弦楽器。

[訳]

松風の音には、弦楽器を聞くような趣きがある。
   明治33年冬
   碧海

2010年9月12日公開。

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