大鳥圭介(如楓) 七言絶句
おおとり・けいすけ(じょふう)

[解読]
雲鎖山邨翠色催(韻)
田田水漲翠秧堆(韻)
鳴蛙繞屋声如沸
一陣軽風吹雨来(韻)
(七言絶句。平声灰韻)
夏日田家暮 如楓散人
[訓読]
雲は
鎖ざす
山邨翠色催し
田田に
水漲り
翠秧堆し
鳴蛙屋を
繞りて
声沸くが
如し
一陣の
軽風雨を
吹いて
来る
夏日田家の
暮 如楓散人
[語釈]
山邨 山村に同じ。
翠色 きれいな緑色。
翠秧 稲の苗。
軽風 そよ風。
田家 いなかの家。
[訳]
雲に覆われていた山村は、晴れるにつれて緑色に照り輝こうとしている。
田んぼという田んぼには、水が漲り、稲の苗がうずたかく積まれて田植えを待っている。
家の周りで鳴く蛙の声は、まるで沸きあがるようだ。
一陣のそよ風が、雨を吹きあげる。
夏の田舎の家での夕暮れ 如楓散人
2009年10月12日公開。2009年10月14日修正。
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