茅原廉太郎(華山) 七言絶句
かやはら・れんたろう(かざん)

[解読]
為客偏驚大気乾(韻)
絶無風雨及春闌(韻)
沁人詩骨夜如水
也怕万桜花更寒(韻)
(七言絶句。平声寒韻)
南満洲星浦客楼夜吟 華山逸民 廉
[訓読]
客と
為り、
偏に
驚く、
大気の
乾くを
絶えて
風雨無く、
春闌に
及ぶ
人の
詩骨に
沁みて、
夜は
水の
如し
也た
怕る、
万桜の
花、
更に
寒きを
南満洲星浦客楼夜吟 華山逸民 廉
[語釈]
詩骨 詩の風骨(作風と精神)。詩風。
星浦客楼 大連郊外にあった「星の浦ヤマトホテル」。
逸民 隠者。
[訳]
ここへ旅してきて空気が乾いているのには驚くばかりだ。
全く雨も風もないままに、春もたけなわとなった。
春は私の詩風にも染み入り、夜は水のように深くなる。
夜がこうも寒くなると、あのたくさんの桜の花は大丈夫かと思いやられる。
南満洲の星の浦ヤマトホテルにて夜中に吟ずる
華山逸民 廉太郎
2009年10月12日公開。2009年10月14日修正。
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