三土 忠造(智山) 五言古詩
みつち・ちゅうぞう(ちざん)

[解読]
本来無一物(韻)
亦無塵可払(韻)
若能了達此
不用坐兀兀(韻)
(五言古詩。入声物韻・月韻通韻)
智山
[訓読]
本来無一物
亦た
塵の
払う
可き
無し
若し
能く
此に
了達すれば
用いず
坐して
兀兀たるを
智山
[語釈]
無一物 何も持っていないこと。
塵を
払う
「偉い人のお髭の塵を払う」ということで、出世のために、上役におべっかを使うこと。
了達 心に悟ること。
坐して
なすべきすべもなく。
兀兀 絶えず努力する様子。
[訳]
我々は、もともと何も持たないのである。
だから、世間的成功のために、みっともない行いをする必要はない。
このことが胸に収まれば、
世間の波にもまれて、あくせく努力することが、ばからしくなってくる。
智山
2010年5月1日公開。
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